英語学習について | フィロソフィア英語教室

受験に多読は必要か(2)リスニングへの学習効果

新しい大学入学共通テストの英語では
リスニングの比率が上がって
リーディングとリスニングが100点ずつになる
という発表がありました。

今の筆記200点、リスニング50点から比べると
リスニングの割合がかなり増えます。

私も学生の頃は英語のリスニングが非常に苦手でした。
というのも、学校の英語授業ではリスニングを扱うことがなかったし
田舎に住んでいたので英語教材も手に入れづらかったからです。

英語のリスニング学習について
本気で考え始めたのは教室で教え始めてからです。

朗読音声を聴きながら多読をしているうちに
これはリスニングにも効果があるのではと思いました。

多読を始めてしばらくは
本の英文を見ながら朗読音声を聞いていましたが
ある時、チャプター1章分だけ
本を閉じて朗読音声だけに耳を傾けてみました。

理解度は下がったものの大体の内容は理解できました。
それからまた次の章は英文を見ながら、次の章は朗読音声だけ、
というように進めながら、
徐々に本を閉じて朗読音声だけにする時間を増やしていきました。

今ではリスニングに対する苦手意識はなくなったので
リスニングは経験を積むことが何より大事だと思っています。

また入試問題のリスニングでは語彙や構文は
やさしめに設定されていることが多いので
練習をすればリーディングより点数が取りやすいです。

多読というよりは多聴になりますが
リスニング対策という意味では多読多聴は必要だと言えるでしょう。

市販の学習参考書の多聴でも効果はありますが
個人的にはやさしい英語で書かれたサイドリーダーをおすすめします。

◎おすすめのリスニングの学習方法

1.朗読音声付のやさしい英文で多読多聴

(わからないものを聞き続けても効果はないので
やさしめの素材を選んで文章を見ながらたくさん聞く)

2.自信がついてきたら本を閉じて朗読音声だけでわかるかどうか試してみる

(徐々に本を見ない時間を増やしていく)

3.問題集などで力がついたかどうか確認

ex.さらに発音の学習も加えれば完璧ですが
発音の学習は多読多聴のレベルがある程度上がってからで大丈夫です。

受験に多読多聴は必要か?(1)

受験に多読多聴は必要かという質問を受けることがあります。

結論から先に言うと必須ではありません。

受験においては試験で点数が取れれば合格できるので点数を取るための学習方法は多読に限らず色々あります。

では多読多聴は受験に有効かという観点でいえば有効です。

特に東大・東京外国語大・早慶など、英文の量が多かったり、リスニング問題への配点が多かったりする場合は非常に効果的です。なぜなら量が多くて解き終わらない、リスニングの速度についていけないといった課題を多読多聴で克服できるからです。学校の授業で学んだ知識では、英文は読めても、量や速度に対処し切れません。

量に対処するにはたくさん読解問題をこなすのも良いかもしれません。しかしそれでリーディングの速度は上がったとしてもリスニングの力にはまだ不安が残ります。また、速度を上げる学習にはやさしい英文を読む方が最初は練習しやすいので、個人的には「難しい英文を丁寧に読む練習」と「やさしい英文で速度を上げる練習」を分けて行うほうがおすすめです。

たくさんリスニングの問題をこなすのも良いかもしれません。その時に注意してほしいのは、リスニング学習の初期段階ではやさしい英語をたくさん聞いて欲しいということです。わからない英語を聞き続けてもリスニングの力は伸びません。わかるものをたくさん聞く、そうなるとそれはもう多読多聴の学習ですね。

もちろん英語の苦手な子がやさしい英文を通して学び直す目的でも多読多聴を利用できます。その場合は多読多聴だけでなく基礎知識(文法・語彙・読解)も合わせて学習に取り入れたほうが良いでしょう。多読多聴は学んだ知識を実際に使いこなす練習なので知識の習得には不向きです。

結論として

学校英語 = 基礎知識の習得 (文法・語彙・精読)
多読多聴 = 学んだ知識の運用 (速読・リスニング)

という側面があるため、学校英語の知識だけで入試問題に対処できる場合は多読多聴がなくても問題ありません。学校英語だけでは対処し切れない場合は多読多聴で読む速さを上げたり、リスニングの力を伸ばしたりすることをおすすめします。

 

P.S. なお受験という観点からは外れますが多読多聴には次のような利点もあります。

〇英語で本を読む力がつく
〇リスニングの力を伸ばせるので英会話の土台ができる
〇幅広い英語表現に触れるので英会話で自然な表現を使えるようになる
〇上記2つの結果として英会話へと自然に移行できる
〇好きな本を選んで楽しく学習を進められる (最初に難しい本を選ぶと挫折しやすいので注意が必要)

受験にも有効で、受験以外にも役に立つ。
しかも朗読音声を聞きながら本を楽しむだけ。
必須ではないにせよ、やらない理由が思いつきません。

本と朗読音声を準備するのがやや大変なのと、基礎ができていないと本のレベルを上げづらいのが難点ではありますが。

新学期のお知らせ

春期講習へのご参加、ありがとうございました!

新学期の授業は4月11日(火)から開始です。

4月は変化の多い時期です。

お申込み頂いた順番に対応しておりますので

もしご希望の日程などがあればお早目にご連絡頂けると助かります。

なぜ英語の多読・多聴が必要なのか?

もちろんできるだけ多くの英語に触れる方が良いのには決まっているのですが
どういう点で良いのか、はっきりと説明できる方は少ないと思います。

多読・多聴の効果は色々ありますが
『朗読CDよりも速く英語を理解する力がつく』という点が一番大事です。

日本語の場合は

日本語の文章の黙読>>>>>>>>>>日本語の朗読CD

の図式が成り立ちますが、

日本人の英語学習者(初級者~中級者)が英語の文章を読むときは

ネイティブの英文の黙読>>>>>>>>>英語の朗読CD>>>>>>>日本人の英文の精読

このような図式が成り立ちます。

学校英語から実用段階の英語へ行くには
せめて朗読CDの速さを越える理解速度が必要です。

それを越えることができれば次のことが可能になります。

1.英語でスムーズなコミュニケーションが可能になる
2.英語での読書が可能になる
3.英語でTVや映画を楽しめる(英語字幕はあってもOK)

ここまで到達すれば実用段階と呼んで差支えないでしょう。
そして朗読CDを聞きながらやさしい本を読む多読が
この訓練に最も適していると言えます。

多読がいかに効果のある学習とはいえ、
時間はかかるし、本と朗読CDを購入する費用もそれなりに必要です。

英語学習全般について言えることではありますが、
モチベーションを維持するためには
なぜ英語を学習するのか、自分なりの答えを持つことが大事です。

次回はなぜ英語を学習するのかについて考えてみようと思います。

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