英語の学習モデルを考える(5)多読多聴型の塾
今回考えるのは多読多聴型の英語塾です。
多読多聴は2005年ごろから広まり始めた
英語学習なので知らない方も多いと思います。
多読多聴について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
多読多聴型の塾といってもたいていは
語彙や文法などの基礎も扱うので
全体として広い範囲をカバーできます。
○語彙
○文法
○リーディング
○リスニング
特徴的なのはたくさん絵本や洋書を読んで朗読音声を聞くことですが
受験問題はリーディングとリスニングが中心なので
受験対策にも効果があります。
基礎と多読多聴を教えてもらえるのは全体としてバランスが良く
大学生になってから短期留学などで英会話を磨けば
総合的に英語の力を伸ばせます。
個人的には多読多聴が高いレベルでできているならば
その時点で日常会話はすぐできるようになると思います。
多読多聴で一番大変なのは本を選ぶことと準備することです。
経験がないうちは自分に合う本を選ぶのは難しいですし
たくさんの本と朗読音声を準備するのも簡単ではありません。
基礎も教えてもらえて実践的な練習もできる、
しかもただ本を読むことを楽しめばいい、
といいこと尽くしな多読多聴型の塾ですが注意すべき点もあります。
△多読多聴の効果が出るまで時間がかかる
△強制されて読むと効果が出づらいので他の学習形態より主体性が重要になる
△基礎を伸ばさないと多読で読める本のレベルが上げられない
多読多聴は優れた英語学習法ですが
それだけで全てをカバーできるわけではありません。
その塾が他の部分をどうカバーしているかが重要なポイントでしょう。
[多読多聴型の塾が向いている人]
○楽しく英語学習を進めたい
○基礎だけでなく実践的な練習がしたい
○洋書が読めるようになりたい
[多読多聴型の塾が向いていない人]
△短期間で成果を出したい
(短期間でたくさん本を読めば成果は出ますが普通は少しずつ進めます)
△強制的に課題を出される形のほうがいい
つづく