WPM(分速単語数)と大学入試
共通テストでWPM(分速単語数)が大きな意味を持つのはすでに解説した通りです。
では各大学が個別に課す入試問題においてはどうでしょうか。
結論としては大学ごとに特徴が異なるので一概には言えない、というのが答えです。
個人的な意見としては近年の傾向として読解問題の英文量が多くなる傾向にあるのでWPMを高める必要がある場合が多いです。
[例]
〇東大入試
▸ 英文の量および設問の数が多い
▸ リスニング問題の配点が大きい
この2点をクリアするために読む速さ(wpm)を高める訓練は必須です。
〇京大入試
▸ 英文の量は多くなく精読が中心
▸ リスニング問題はない
抽象的な文章の読解が中心になり、リスニング問題もないため、読む速さ(wpm)はそれほど重要ではありません。(もちろん読むのが速いのに越したことはありません)
〇早稲田/慶應の入試
▸ 英文の量が多い
▸ 設問は記号選択式がほとんど
早稲田も慶應も英語長文問題の文章量が多いので読む速さ(wpm)を高める訓練は必須です。
いずれの場合もWPMは制限時間内に問題を解くための指標のひとつになります。
文章の難易度が上がれば上がるほど読める速度(wpm)は下がります。
実際に過去問を解きながら傾向と対策を考えることが重要です。
ただ速さを上げるだけでなく複雑な文章に対応する力を上げることも必要になってくるかもしれません。
考えるべきポイントは複数あります。
〇基礎(文法/語彙/精読)
〇速読 (試験によって必要なwpmは異なる)
〇リスニング (入試では140wpm程度)
〇英作文
WPMが大きく関わってくるのは速読とリスニングの部分ですね。
すべてのパターンを解説しようとすると記事があまりに長くなってしまいます。
したがって「森を見ること」と「木を見ること」の両方が大事だということで締めくくりたいと思います。
森を見る=総合的な英語の力を伸ばす
木を見る=各試験ごとの対策を考える
もし速く読む力やリスニングの力が必要だと感じたならWPMを高める訓練をしてみてください。
WPMを高めるには多読多聴が効果的です。
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