英語の学習モデルを考える(2)学校の英語
まずは学校教育の英語から考えてみましょう。
今のところ小学校は単語が中心で
初歩的なフレーズのスピーキングも扱います。
中学校は単語と文法が中心で
精読と音読も扱います。
高校は文法と精読が中心です。
受験に合わせ過ぎている部分もありますが
英文の読み書きはある程度こなせるようになるので
基礎教育としては十分機能していると思います。
問題は基礎の習得に終始しており
多読やリスニングやスピーキングなど
実践的な練習の段階へ進めていないことです。
(ここでいう基礎は語彙/文法/精読/英作文を指します)
しかし現在の学校教育のシステムを考えると
形態的にも時間数的にも
今以上のものを学校に期待するのは難しいと思います。
現状の限界を挙げるとすれば例えば次の点です。
○クラスあたりの人数が多いのでそれぞれの習熟度別に指導することができない
○基礎を教えるだけで授業時間を使い切ってしまう
○基礎ができていない生徒もいる中で応用的な練習に進むことができない
○応用的な練習(多読多聴/英会話など)は英語を実際に使う練習になるので講義形式では難しい
他にもありそうですが
学校は基礎を教えてくれるところと割り切って
そこから先は個人で取り組んだほうが早いと思います。
基礎は1人で学習するのが難しい部分なので
そこを教えてもらえるだけでも大きいです。
応用的な学習については1人で進めるほうが効率的なのですが
それについてはまたいずれ。
つづく